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*社会人の資格勉強法-行政書士*行政書士から司法書士へのステップアップ

みなさんこんにちは、堂本です。
行政書士にすでに合格された方は、別の資格への挑戦も考えておられるかもしれません。

特に士業資格と言われている試験(弁護士、司法書士、税理士、会計士、土地家屋調査士、社労士、弁理士など)は大抵法律が絡んできます。さて次は何を受けたらいいのでしょうか。

 色々考えはあるかと思いますが、今日は何かと比較されることの多い司法書士試験へのステップアップを考える場合についてお話しします。

 

1. 司法書士は登記業務に従事する専門家
2. 難易度は驚くほど違う
3. 出題が被っている科目もある
4. 司法書士特有の科目と出題形式

1. 司法書士は登記業務に従事する専門家

 

難易度についてお話しする前に、そもそも司法書士とはどんな資格なのかについて触れておきます。

様々な申請業務を行う行政書士と違い、司法書士登記業務をほぼ専門にします。

 

登記というのは、不動産などの権利の状態(誰が持っている、つから持っている)を公開するためのもので、人間で言うと戸籍とか住民票に違いものですかね。

 

この登記をするには、過去にどのような取引があったが、そしてそれが法的に不動産の権利関係にどう影響するかなど、法的な専門知識が不可欠です。

ところが、土地の持ち主がそんな専門知識を持っていることは稀ですなので、法律の専門家である司法書士が登記を代行するわけなんですね。この点では行政書士と似ているといえます。

 

ちなみに、あまり詳しくない人がたまに「弁護士に似た資格だ」と言うこともありますが、全然違います。

 
2. 難易度は驚くほど違う

 

話を戻して、まず気になるのは行政書士との難易度の違いですよね。
名前や業務が何となく似てるから近いものを感じるかもしれません。
しかし、行政書士司法書士では難易度が驚くほど違います。

結論を言ってしまうと、司法書士の方が相当難しいです。ぶっちゃけステップアップと言うのも恐れ多いくらいに全然違う世界です。
司法書士は法律系の資格の中でも国内トップの難しさお言われており、現行制度の司法試験より難しいと言われることもあるほどです。

司法書士については詳しく語れる立場にないのですが、簡単に比較してみます。

科目数
行政書士試験・・・6科目
司法書士試験・・・11科目

市販のテキストのページ(TAC)
行政書士試験・・・約800ページ
司法書士試験・・・約4200ページ

テキストのページは適当に比べてみましたが、学習の分量だけでも別次元だということは伝わったかと思います。(5倍弱)

 

さらに、科目が多いだけでなく、知識の細かさや深さもかなり違います。詳しく知りたい方は民法のテキストを書店で見比べてみると良いでしょう。行政書士試験の民法でさえまぁまぁ難しいのに、それを余裕で凌ぐ難しさです。

 

覚える量が多いということは、新たに学習する箇所が多いことはもちろん、知識を維持するのにかかる労力や時間も増えるということです。一度勉強したことを忘れないようにするだけでも行政書士試験と同じくらいのパワーがいるのではないでしょうか。


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2. 出題が被っている科目もある

 

とはいえ、行政書士司法書士出題科目には共通する部分もあります。

憲法民法商法の3科目は司法書士でも出題されます。

ただ、民法行政書士試験で学ぶものよりかなり分量が増えるので、新たに学ばなければいけない内容が非常に多いです。また、行政書士では捨て科目に近かった商法が商業登記法との絡みで超重要科目になります。

多くの受験生がビビって捨てる商法に正面から取り組まなければならないということです。そしてそこに商業登記法という科目が乗ってきます。こちらも相当なボリュームです。

 

そんなわけで、単純に科目がかぶっているから楽になるかというと、まったく楽にはならないと考えた方が良いです。

 
3. 司法書士特有の科目と出題形式

 

参考までに、行政書士にない科目についても簡単に触れておきます。
まず、不動産登記法商業登記法があります。司法書士は登記業務をメインに活動しており、この二つは必須科目です。

他にも刑法、民事訴訟法や民事執行法民事保全法に供託法に司法書士法と盛りだくさんです。

商業登記法会社法の延長と言えなくもないですか、不動産登記法はイメージが難しいようですね(不動産のことはあまり知らないので参考程度にしてください。)

また、行政書士とは違い、模擬的に申請書を書く書式形式での出題があります。

4. まとめ

 

司法書士行政書士に比べてかなり難しいということをお伝えしました。
夢を壊すようなことを言ってしまったかもしれませんが、よく分からずにテキストを買ってしまうよりはいいかな?と思い、お話ししました。


覚悟の上で目指すんだ!という心意気がある方ならチャレンジしてもよいと思いますが、個人的には他の士業資格(社労士など)やビジネス実務法務検定の方が目指しやすいでしょう。

 

どうしても司法書士になりたいという方以外は、上の2資格を目指してみるのもよいかもしれません。


是非チャレンジしてみてください!