みなさんこんにちは、堂本です。
今日は平成28年の本試験について、科目ごとにコメントしていきたいと思います!
1.基礎法学
この年は比較的易しかったと思います。雰囲気的には、両方とれれば万々歳ですが、片方は確実にとれたかなという印象です。第一問は刑法をやっていなければ馴染みが薄いかもしれませんが、知っていれば初めの二つの空欄だけで答えが出せるラッキー問題でしたね。
さて、私が重視する憲法ですが、この年は珍しく少し難しかったように思います。
テーマが全体的に少しマニアックですし
、有名判例をテーマにした問題でも、単にキーワードや該当知識を知っているだけでは解けない問題もありました。
めちゃめちゃ難しいとまではいきませんが、思うように点がとれなかった人も多いのではないでしょうか。
全体を通して、例年通りの難易度でしたね。
このブログではひたすら、行政法はテキストに載っている事項をきちんと学習することを強調してきました。今回もその例に漏れず、という感じですね、あまり他の受験生と比べて特別なことをしたり、予備校の答練を受けまくる必要はないかなということです。
ただし、択一式の前半の問題は、テーマは普通でも聞いていることが深かったり、組み合わせで解けないものが多かったですね。ここだけ見ると少し難しかったようにも思えますが、その分記述式はやさしめだったので、お釣りが来た感じではないでしょうか。
択一式はこちらも例年通りの難易度かなと思います。やはりここ3年ほどは、民法は広く浅く知識が求められているように感じますね。民法は総則、物権、債権、親族、相続と色々な分野にまたがっており、苦手分野とか嫌いな分野がある人もいるでしょうが、合格のためには民法をきちんと得点できるようになる必要があります。
ちなみにこの年は記述がかなり厳しかったのではないでしょうか。45問は抵当権の実行により所有権を失った場合の請求についてですが、請求の要件などについてやや細かい知識が問われました。
また、46問も財産分与の法的性質がそのまま問われるというあまりない形式で、正確な知識を記述できなければいけませんでしたね。多くの受験生は民法の記述式で点数がとれなかったのではないかと思います。配点40点がこの出題だと辛いですね。
5.商法
少し難しかったですね。
部分的にではありますが登記事項が問われる問題もあり、行政書士試験のテキストにはあまり載っていないところだと思います。また委員会設置会社も旬の話題だから出題されたのでしょうか?実務を考えてもそこまで重要な知識だとは思えないのですが、なぜか毎年出ていますね。委員会設置会社の知識自体はそれほど多岐にわたるものではないので、きちんと勉強しておくとお得ですよ!
6. 一般知識
この頃はまだ普通の出題でしたね。最近は迷走してますけど。
ただ、情報が出始めたのがこの年でした。平成30年は出ていないので、短い流行りでしたね。
この年はIT系の行政書士受験生は胸が高鳴ったのではないでしょうか。
なお、この年は、唯一対策できる範囲の文章理解が少し解きにくい印象なので、全体的な得点は下がったのではないかと思います。
7.まとめ
いかがだったでしょうか。参考になったという方は是非他のエントリーもご覧ください!
それではっ!