みなさんこんにちは、堂本です。
行政書士の収入面には、何かとネガティブな情報が多いですよね。
特にネットでは「食えない資格」「新卒サラリーマンより年収が低い」「ほとんどの行政書士の年収は300万円以下」とか、色々言われています。
果たしてこれらの情報が本当なのか、行政書士が目指す価値のある資格なのかについてお話ししていきます!
今回のテーマ
よく言われることとして、ほとんどの行政書士の年収は300万円以下だということです。本当なのでしょうか。
これについては信頼できる調査データは少ないですが、確かに求人サイトなどの求人情報を見ると、月収20万円程度のしかありません。ざっと計算すると、試験に合格したのに年収が300万円以下というのケースも多そうです。
ただし、これは雇われ行政書士の場合です。行政書士は元々独立開業を目指す資格ですし、一年目から開業する行政書士も少なくありません。そのため、これから開業を考えている方にとって、雇われ行政書士の年収を目安にするのは適当ではないということになります。
また、行政書士の場合、「平均年収=給与の一般的な水準」とは言いがたい現状もあります。
①登録しただけでほとんど業務をしていない人もいる(年収が0~数十万円の人もいる)
②一人一人の行政書士の正確な収入を知ることは難しい(申告額=年収とは限らない)
特に①はよく言われることですね。
2019年現在行政書士登録しているのは5万人弱ですが、実際に日々業務をしているのはおよそ6~7割程度と言われています。つまり平均年収を調べても、あまり意味がないんですね。
そして②については少しアレな話になりますが、行政書士は個人事業主であるため、報酬は手渡しで受けとることもできます。(決してみなさんが不正をしているという意味ではありませんが・・・以下略)。
これらを踏まえた上で、以前行政書士の会報で行われた調査結果をみると、大体平均年収は600万円前後ということでした。この結果を信頼するなら、行政書士は決して稼げない資格ではないということになりますね!
色々書きましたが、稼げるかどうかの本当のところは「努力次第」としか言えないようです。
では実際に稼いでいる人たちはどんな努力をしているのでしょうか。ここから先は明るい話題で、成功するための秘訣について見ていきましょう。
どんな職種でもそうですが、独立した当初の収入は基本的に0であることが多いです。これは医師だろうが弁護士だろうがラーメン屋だろうが同じです。
私の友人の友人に、せっかく開業したのに、ほとんど依頼を得ることなく一年ほどで廃業した人がいます。こういった人たちが相当数いるのも事実で、資格を取って一発逆転を信じた人たちからすれば、稼げない資格だと言いたくなるのも無理ないかもしれません。
何人かの方に話を聞きましたが、みなさん共通しておっしゃっていたのが「地道な営業努力」という言葉でした。
行政書士には勉強会に参加したり、別の士業の方と交流する機会が多く与えられています。また、地域の町内会や自治会、地元企業など、行政書士を必要としてくれる人がたくさんいます。あちこちから依頼を受けれるようになれば、地域から信頼され、頼られる存在になれそうですね。
そのためには人脈を広げ、日々深めていく努力が必要です。全ての士業資格に共通するのは、試験に通ったから食っていける、という勘違いは禁物ということですね。
また、開業して間もない行政書士の多くは、ポスティングやHP作成などでコツコツ情報を発信しています。みなさんも行政書士事務所で検索をかければ、HPの多さに驚く事でしょう。継続して依頼を得ている人達はそれだけ営業努力をしているようです。
行政書士業務の種類は膨大で、その種類は一万種類を越えます。
高齢者の方を相手にするのが好きだ、得意だという方なら、高齢者の財産管理を受けてもいいでしょうし、地元密着企業の多い地域であれば会社の設立をサポートする機会も多そうです。
資格を取ったあとも自分の得意分野を分析したり地域性を考慮したりして、自分だけの働き方ができるのも、行政書士の魅力ですね。
4.まとめ
今回は行政書士の年収などについてお伝えしてきました。行政書士は決して稼げない資格ではないということ、自分だけの働き方ができる素晴しい資格だということがお分かりいただけたなら嬉しいです。
もっとも、人生一発逆転したい、ド派手な仕事で目立ちたい、というモチベーションで目指す資格ではないでょうね。
逆に、行政書士がどんな仕事なのかを知れば知るほど、一人一人の役にたつ素敵な資格だという思いが高まってきます。
もう勉強を始めている方、始めようか悩んでいる方、自信がなくて始められない方には、是非このブログを参考にしていただきたいです。