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行政書士試験に独学合格することは可能か *社会人の資格勉強法*

みなさんこんにちは、堂本です。行政書士は独学で受かるかということは昔から永遠のテーマですね!

もちろん、司法試験や予備試験に独学で合格する方もいるようなので、不可能とは言いませんが、皆さんが知りたいのは「自分にもそれができるかどうか」ですよね。

 

確かに行政書士の講座は何十万としますので、出費がなく予備校通いの煩わしさもなければ素晴らしいことこの上ありません!

 

今日は、独学で合格できるものなのか、そのためにどんな力がどれくらい必要なのかについて語っていきます。

 

1. 独学で受かる人も多いが…
2. 完全独学で合格する力とは
3.一切の予備知識がないならやはり予備校に行った方がいい 

 
1. 独学で受かる人も多いが…


さて、独学で受かるのがどれくらい難しいかということですね。これ自体は説明するのがとても難しいです。ネットで検索すれば「独学で3か月で合格する方法!」みたいな記事は山のように出てきます。これを見ると、割と誰でも努力次第で、独学の短期合格が出来てしまいそうです。

 

しかし実際のところ、誰でも努力すれば独学で合格できるかというと、残念ながらそうではありません。これについては少し夢のない話をしてしまいます。

例えば、私の場合、行政書士については予備校も模試も利用していないので独学と言えますが、色々な資格試験に向けて勉強していた経験があります。まぁ主に失敗の経験なんですが、他の資格試験講座は受講したこともあり、法律についても専門的に学んだ経験があるので、完全独学とは言えませんね。

 私の周りに独学で受かった人は何人かいますが、そのほとんどは、私と同じように他の資格試験を受験した経験や、法律の予備知識のある方です。完全独学という人は私の周りにはいません。

ちなみに、「自分はたった一ヶ月で行政書士を独学制覇しました」とドヤ顔をしている人がネットにたくさんいますが、その半分くらいは司法試験や司法書士試験に不合格になった人が、とりあえず行政書士試験を受けました的な人です。もともと上位の難関資格を目指して勉強していたのであれば、あれも独学とは言えません。

別に彼らを頭ごなしに否定するつもりはないのですが、自分と明らかに条件が違う人に対して、自分と全く同じやり方だけを提供してもアドバイスにしたことにはならないと思います。

2. 完全独学で合格する力とは


とはいうものの、完全独学で受かった人も一定数いることでしょう
私なりに、完全独学で合格するのに必要と思われる力についてまとめてみました。

もし自分が完全独学だったとして、何をどうすれば合格できたかを想定したものです。

半分くらいは想像で書いていますが、完全独学で合格するために必要と思われる力を私なりにあげてみます。

①理解力
ここでいう理解力は、単にテキストに書いてあることを理解するという意味ではありません。書かれていないことや、その裏にある仕組を勝手に理解できる力です。

民法で言えば、94条2項と515条1項但書の結論の違いはなぜ発生するのか、取引の安全とは何なのか、不動産登記に公信力が認められないのはなぜか、とか、そういったことを教わらずに理解できる力です。

私は上の内容については教わらなければ理解できなかっただろうと思うので、完全独学で受かるほどの力は持っていなかったと思います。

②分析力
自分が信じた勉強法が正解だと思っていたが思いっきり不正解だった、というのは独学でやっているとよくあることです。

私はなかなか自分のやり方を修正できず、あらゆる資格試験で失敗を繰り返しました。よく勉強の仕方は自分で見つけるものだと言いますが、正しい勉強方法を模索している間に2~3年かかってしまうようなら誰かに教わった方が遥かに早いです。

 

そして大抵、書店に並んでいる行政書士試験の勉強法関連の書籍は役に立ちません。自己啓発本みたいな内容でよくあれだけのページ数を書けるなと感心してしまいます。ある意味才能ですが、お金を出して買う価値のある本はほとんどないです。

合格体験記などを読んでみても、大体は合格に至るまでの苦労話半分、予備校の先生を褒める話半分という感じで、身になる情報はほとんど書いていません。勉強法に関する役に立つ情報というのは思った以上に少ないものです。


私自身は上に書いた方法を片っ端から試しては失敗し、を長年繰り返してようやく、当時よりは分析力がついたように思います。もっとも模試やら答練やらアウトプット講座をうまく活用していればここまで時間はかからなかった気がします。

 

つまりは講座を受けていればある程度回避できた失敗かなと、自分的には思うわけですね。あまり認めたくないですが。

③継続力
継続力とは勉強を継続するための努力や、モチベーションを継続する精神力を含んだ概念です。
これが何より大切だと他のエントリーでもさんざん語りましたが、私が語れるということはつまり挫折しまくったということです。

 

独学で資格試験に立ち向かう場合、はっきり言っていつでも辞めることができてしまいます。そしてほとんどの不合格者は、勉強のストレスと結果が出ない不安に心を折られて自分から勉強を辞めてしまいます。

 

資格試験を独学で始めようという方のほとんどはかなり真面目な方でしょう。そして何より、ご自身の根性やセルフコントロールにそこそこ自信を持っている方だと思います。もちろん私もそうでした。

 

しかし、独学で働きながら勉強するというのは想像以上に大変です。特に資格試験というのは、勉強を始めた瞬間が最もモチベーションが高く、そこからは下がっていく一方です。外部の何にも頼らずモチベーションを保つことのできる人は、ほとんど別次元の人間だと思います。


そういう特別な方を除いて、モチベーションを長期間にわたって保つためには、学生時代のように同じ目標に向かって努力する仲間の存在が必要です。はっきり言ってしまえば予備校の講座(通信やビデオブース講座ではなく、集まって教室で受講するもの)に頼るのが良いと思います。

 

時々予備校に行っても誰とも会話せずに帰っていく人がいますが、いったい何をしに行ってるんだという感じです。
それはさておき、完全独学で合格したいというのなら、何より孤独との戦いを続けなければなりません。


 
3.一切の予備知識がないならやはり予備校に行った方がいい


色々書きましたが、結局やり方は人それぞれですし、持っている力も違います。
 私のようなどんくさい奴もいれば、スルッと受かっていく人もいるわけで…自信があるというなら独学で勉強を始めてみるのも一つだとは思います。

しかし、資格試験の先輩(かどうかは知りませんが)として端的に言わせてもらえば、勉強をはじめるのを半年遅らせてでも、バイトしてお金をためるのが良いと思います。最低でも入門講座くらいは受けた方がいいでしょう。特に民法は、丸っきりの素人が一人で本を読んで理解できるものではありません。

また、独学の場合だとどれくらいのペースで何を進めればいいかが分かりづらいでしょうし、出願だとか法改正だとか、色々な情報を自分でその都度得なければならないのもそれなりに大変です。

全部できる!自分でできる!という人には無理に薦めませんが、一度予備校の体験講座(大抵無料です)を受けに行くくらいのことはしてもいいはずです。

 

なぜこれほど予備校をお勧めするかというと、色々と理由があります。一番大きいのは、自分が今色々な資格試験にチャレンジできるのは、大学生の時に受けた予備校の法律講座のおかげだと思うからです。

 

残念ながらその資格試験は一度しかチャレンジせずにやめてしまいましたが、勉強のきっかけは本当に色々です。もし皆さんが行政書士試験を受験するために予備校の講座を受講し、結局合格できずにあきらめてしまったとしても、その経験が何年かたって役に立つ可能性は十分にあります。

 

私からお話しできるのは成功体験より失敗から得た教訓がほとんどですが、それなりに役に立つ情報も多いかと思いますので、今後も参考にしていただけると幸いです。

似たような記事のリンクを貼っておきます。

 

kyoichirodmt.hatenablog.com